ARGと「現場と観客をつなぐ」手法

故あって過去の有名なARGとかを改めて確認しているのですが、有名なバットマンのARG『Why So Serious?』の本格スタートイベント、コミックコンベンションで飛行機が空に電話番号を描いて、そこから謎解きが始まるというパートがあります。
その電話番号にかけるとパスワードが教えられるのですが、そのパスワードはwebサイトに入力する必要がある。

ここから現地に行っている人とPCの前に座っている人が共同作業で連続して謎を解く構造になっていて、当日その場に行けなかった人でもARGに参加できる機会が用意されているんですね。(公式の動画ではたくさんの人が知り合いに電話をかけて調べてもらっている姿が映っています)
つまりARGが当日その場にいれた一部の人たちだけで進めることのないような工夫になっていて、これは現実空間を使うARGの弱点をカバーしようとしている訳です。


でも、この手法は携帯電話がスマホでなかった時代だから通用する訳で、今同じことをやったらその場でスマホを調べて終わりになってしまうなあと今更のように気づきました。
現実のメディアが進歩したために、まだ10年もたっていない手法が使えなくなってしまっているんだなあと。

そして、『3D小説 bell』で行われたニコニコ生中継とかは、まさに今風の(そして日本風の)「現場と観客をつなぐ」手法だったなあと思い出したのでした。
ニコニコ生中継は現場と観客のコメントが共有化され1つのメディアに集約できる、ARGにはうってつけのメディアだなあと思います。
今後もこういった日本ならではの手法に期待したいところです。

 

 

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