ミュージカル『エドウィン・ドルードの謎』が福岡でも公演されると聞いて、行ってきました。
体験ゲーマー的な視点でいうと、結末が288通りあって、その選択を観客が決める!ということで、どんな形で選択に絡むのか興味がありました。

結果からいうと

  • 謎の探偵役が誰だったのか選ばれた観客1人の抽選で決める
  • 犯人は誰だったのか観客全員の投票で決める
  • 最後のカップルを誰にするのか観客の拍手で決める

といった感じで物語が変わる形になっていました。まあ、ゲーム性はそんなにないだろうと思っていたので、こんなものかなと。

2016-05-14 17.37.03

構造的には、実際に存在する小説家チャールズ・ディケンズの未完の遺作を、ある劇団が最後まで上演する、という劇中劇の構造を取っています。

ちょっと残念だったのは、そもそもキャラクターが小説内の役柄と、劇団の役柄という重層構造があって複雑なのに、そこにリアルな役者さんの情報(元宝塚だとか声優だとか)を乗せてしまったために、三重構造みたいになってしまって、非常にキャラクターが追いづらい。

こういう、誰が犯人になっても物語を成立させるという構造は、逆に「誰が犯人だったとしても納得できる」感が重要だと思うのですが、キャラクターの三重構造が混ざってしまったので、そこの掘り下げというか納得感が見えにくいなあと。
それが見えないので、投票も「このキャラの真相が知りたい」よりも、役者さんの個人アピールに引っ張られるなあと。(アピールそのものはアドリブ感あって好きなのですが)

元々はトニー賞もとったブロードウェイミュージカルということで、最近の作品なのかなと思って調べたら、初演は1985年と30年前の作品だったのですね。オリジナル版も、このわかりにくさを引きずっているのか、ちょっと気になりますね。