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【ストーリー】
私の名前はマナ、フツーの中学生。
そんなどこにでもいる女の子の私に、とあることがきっかけで、フツーじゃない友達ができることになった。
「俺、物から過去の話を聞くことができるんだよ。」
それは、同級生の『カイ』という男の子。
彼には少し不思議なところがあった。誰も知らないことを言い当てたり、失くしたものは彼に聞けばよく見つかった。
そんなこともあって、彼には秘密があるんじゃないかとずっと思っていたのだ。
その予想が期待の上を行く形で当たり、一人で興奮する私とは対照的に、カイはあくまでも冷静だった…。
そこで、ふと思い出す。
私の家には、とても古い、開かない小箱があった。
さびているのかもしれないけれど、私には、その箱が自分の意思で開かないようにしているように思えていたのだ。
そのことを伝えると、カイは箱の記憶を読んでくれることを承諾してくれた。早速話を聞いてもらうと、箱は九州大学の正門へ行きたいんだそうだ。
この箱は何を知って、何を言いたがっているのかな?そして中には何が入っているんだろう!
こうして私とカイの二人は、箱に導かれるまま、福岡に現存する建築物を回ることになる。
でも、なんで明治から昭和初期の古い建物ばかりなんだろう?
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